函館千代台公園陸上競技場

”ホームアイランド北海道”をテーマに掲げるコンサドーレ札幌。旧JFL時代は帯広など道内各地で試合を行っていたが、近年では札幌・室蘭のみの開催になっていた。久しぶりのコンサ函館遠征は2000年4月23日、雨上がりのまぶしい日差しの下、11272人の大観衆が千代台(ちよがだい)競技場に集まった。市電から赤いサポーターが次々と降りてくる、という光景も函館ならでは。

前年に全面改装されたスタンドはとてもきれい。指定席になっているメインスタンドは相当な規模で、曲線を描く白い屋根が美しい。Jリーグのホームスタジアムとしても十二分なものである。一方、自由席は傾斜のゆるい芝生スタンドで、家族連れがシートをひろげてJリーグ見物、というほのぼのムード。

超新星FWエメルソンの活躍でここまで5戦負けなしのコンサドーレ、今年こそJ1へ、の期待を乗せた一戦であったが、この試合ではモンテディオ山形の前に思わぬ苦戦を強いられる。攻めながらも決定的チャンスをつくれないまま、前半37分、カウンターからあっさり失点してしまうと、ロスタイムにもDFとキーパーの連携ミスからゴールを許し、前半2点のビハインドを背負ってしまった。 後半はサポーターの声援を背に一方的な攻勢に出るものの、守りを固める山形の前にゴールの予感も感じられないまま、0−2でタイムアップ。大観衆の期待はため息に変わった。。

せっかくの函館遠征は残念な結果に終わってしまったが、この敗戦をきっかけにコンサドーレは”強い勝ち方”への誘惑を断ち切り、徹底的にディフェンスの意識を高めていった。そして次の試合から7月いっぱいまで、16連勝という驚異的な快進撃が始まることになる。

 アクセスは函館駅から市電で約10分。空港から行く場合は駅までノンストップの連絡バスよりも、ふつうの市バスに乗り、湯の川温泉で市電に乗り換えた方が便利。電停のそばには、地元では有名なスーパー『ハセガワストア』があり、その場で焼いてくれる名物”やきとり弁当”は非常に美味。要チェック。

 

..それにしても、くやしかったなあ。はるばる函館まで来た自分もかわいそうだったが、1万も集まってくれた函館のひとたちにいいゲームを見てもらえなかった、ということが。ぜひもう一度、函館でリベンジを。 函館千代台競技場。ひとつのぼくのこだわりとなった。

○2001年4月29日 J1ファーストステージ第6節

 コンサドーレ札幌1−0ガンバ大阪 (観衆15288人)。

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