帯広競馬場
観客の服装もご覧のとおり。
ばんえい競馬最後の砦となった、帯広競馬場。通年開催となり、ナイター競馬という楽しみも増えたが、醍醐味を味わえるのはやはり冬だろう。マイナス10度はあたりまえ、という世界なので、観にいく方も完全装備が必要。それでも、表に10分と立っているのは辛く、レース中以外、スタンドのそとには誰もいない。
競馬場は帯広駅から徒歩でもいける街中にあり、結構入場者は多いようだ。それに加え、寒さのせいでスタンド内の人口密度は高く、活気を感じる。ところどころに設置された熱風ヒーター(あれは温風ではない)や、売店のカレーうどんがつめたくなった手足をあたためてくれる。
07年のリニューアルで設けられた指定席『プレミアムラウンジ』は、こじんまりとした素敵な空間。なんだかばんえいのイメージからは違うようだが、これが意外と馬券に集中できる環境だ。
缶ビール+選べるおみやげ(競馬新聞も可)付きで1000円、しかも、ラウンジ利用者は先着5名まで当日メインレース優勝馬の口取りに参加できる特典までついている。これは絶対に買いでしょう!
プレミアムL室内とカウンター席からの眺め。高い視点から見るレースも面白い。
3月には、ばんえいのチャンピオンを決めるビッグレース、ばんえい記念が行われる。
この大一番では、ソリの重量はなんと1000Kに達する。1トンを超える馬が1トンを引いて争うのである。ふだんのレースでは2分以内の決着がほとんどだが、ばんえい記念に限っては4分近く、あるいはそれ以上かかることもある。 その迫力たるや、とても言葉で表せるものではない。感動を通り越して、もう涙が出てしまうほど。
いっしょに歩きながら応援する人々。競馬ファンたるもの、ぜひ一度は足を運んで頂きたい。 といっても、いくらなんでも遠くて..と二の足を踏んでしまうだろうが、冬の北海道は非常に安い。エアーと市内のホテル、あるいは十勝川温泉のセットで、3万円代が相場だ。最近は1名でもOKのツアーも増えているし。 今度の冬に、ばんえいデビュー、してみませんか?