旭川競馬場
北海道の競馬場は、土地に余裕があるだけに、比較的街中に位置していることが多いが、旭川競馬場は、市街からずいぶん離れた丘陵地帯にある。駅から無料バスに乗っていくと、やがて山の中へ分け入っていくので、一体どこに連れていかれるんだ、ちょっと不安になった頃、丘の上に競馬場の給水塔が見えてきた。
あたりに広がる、いかにも北海道というイメージの田園風景、向正面には十勝岳を望み、こんなところに競馬場があることが不思議に感じられる。フィールド・オブ・ドリームスみたいだな、と初めてここに来たとき思ったものだ。 場内のレイアウトもやたらとひろびろしており、スタンドからバドックまでがやたらと遠い(上の写真参照)。競馬観戦はウォーキングだ、というぼくの持論をここでは実感してもらえるだろう。
旭川競馬場は平地(ふつうの競馬)と兼用で、平地のダートコース、そのトラックの内側に練習用コースが通っているので、さらに内側にあるばんえいのコースはやや見にくい。しかし、観光ルートに組み込みやすい場所にあるので、”ばんえい”というものをひと目見てみたい、という方にとっては格好の入門編といえる。
観戦後、場内のウォーキングに物足りなかった健脚におすすめなのが、富良野線・西神楽駅まで歩いて帰るコース。のどかな風景の中をのんびりくだっていくと、ああ北海道にいるんだなあと、満喫できることうけあい。実測約50分、地図であらかじめ確認しておけば、一本道なので迷う心配はないと思う。美瑛・富良野方面で宿泊するのならば、バスで旭川駅にもどるよりはるかに早い。
(2006年廃止)