札幌厚別公園競技場

北海道唯一のプロスポーツチーム、コンサドーレ札幌。チーム創設の96年以降、選手やサポーターたちの
苦楽を見つめてきたのが、ここ厚別競技場である。

大通から地下鉄で約15分、大谷地駅から徒歩でさらに15分、辺りは真新しい住宅や団地が立ち並ぶ典型的
ベッドタウンだが、スタジアムに足を踏み入れてみると、全体に高さが低く抑えられ、空が広く見えるスタンドの
たたずまいに、やはり”北海道”を感じてしまうのは、やや思い入れが過ぎるだろうか。

すっきりした構造ゆえ、どこからも死角がなく、スタジアム全体を見渡すことができるが、特にメイン/バックスタ
ンドに設けられているゾーン席はそれぞれコーナー付近の好位置で、お買い得だ。

 厚別の名物といえば、独特の暖かさと悲壮感を醸しだす”赤黒”のサポーターはもちろん、
専属ダンスチーム”
コンサドールズ”のパフォーマンスも見逃せない。
やたら陽気な音楽に乗って登場する彼女らを初めて見たときには、試合の前にこんなイロモノが必要なのか、
やや違和感を感じないではなかったが。。
しかし札幌の人たちに心から愛されている姿を見るにつけ、こういうスタジアム文化もありなのかな、と思うよう
になった。いまやユース・ジュニアチームまで擁する本格的な組織になっており、NFLのチアリーダーみたいに、
札幌っ娘のあこがれになっていったら素敵かも。

その他にもコテコテした演出の多い厚別であるが、ひとついただけないのが、試合前後にやたら大音量で音楽
がかかっていること。せっかくのサポーターの声がかき消されて雰囲気が台無しである。改善を求めたい。

 

 道外から遠征していく方にアクセスガイド。 新千歳空港からもよりの大谷地駅行き連絡バスがおすすめだ。
所要時間35分、まず遅れる心配もないし、とっても便利。15分おきに出ている。サッカー観戦以外の目的でも、
大通が目的地であれば、JRで札幌駅に出るよりも安くて早い。

『宮の沢白い恋人サッカー場』へつづく