旭川競馬場

ナイター競馬といえばなんといっても元祖・大井のトゥインクルが有名だが、
ここ旭川競馬場でも6月から9月まで、
道営ホッカイドウ競馬のナイトレースが行われている。

 この時期のホッカイドウ競馬は2才戦が全レースの半分近くなるほどの割合を占める。
その2才馬の多くは生産した牧場自らの所有馬で、ここで良い走りを見せた若駒は、
期待と共に中央競馬や地方他地区へとトレードされていく。 競馬そのものが馬の見本市
のような役割を果たしている、馬産地競馬ならではの現象といえよう。


まだあどけない2才馬。

もっとも、ホッカイドウ競馬にしてみればせっかくのスター候補生が次々と流出してしまう訳で、
それが現在の苦境の理由のひとつでもあるのだが..


陽も傾き、イイ感じになってきた場内屋台村。

ばんえい競馬の項でも書いたように、旭川競馬場は郊外の丘陵地帯に位置しており、周囲の
畑の作物に影響があってはいけないとの配慮から、ナイター照明はかなり抑えめになっている。
大井トゥインクルレースのきらびやかなイメージとくらべると、はっきりいって薄暗い。

 しかし、想像をたくましくすれば 月明かりの下でひっそりと競馬がおこなわれている、
そんなイメージも浮かんでくる。

 

忘れられないのは最終レースがハネた帰り道。送迎バスに乗り坂道を下っていくと、
競馬帰りの車列がとおくまでずーっと続いているのが見えた。
闇の中のテールランプの光の帯は、ほんとにあの映画のラストシーンみたいで、
やっぱり、フィールド・オブ・ドリームスだなと、ちいさな感動をおぼえたものだ。

(2008.10廃止)

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