第2回「マイクロビオトープ」
 そんなわけで、思えば黒いメダカを見るのは、30年ぶりくらいかしら?背中に入った三角形のスジは、「そうそう、これこれ!なつかしいやん!」。早速水槽に。ちょっと前から、自称「マイクロビオトープ」と名づけたシステムの中に30匹ほど。このシステム(60cm水槽)には、無生物 水・砂・流木など−魚の隠れ家とかバクテリアのすみか。川に沈んでいた枯葉−貝類のエサ植物 水草・ホテイアオイ・浮き草 (たんぼに浮いているあれ)など動物 タニシ・カワニナ・モノアラガイ・「五条川メダカ」・どじょう・よしのぼりなど魚類7種それ以外の動物  スジエビ・エビに寄生する生き物・ヤゴ(一宮工業の牛山先生にもらった)全部で動植物15種類 動物の個体数100くらい。さすがにこれだけの過密さ、エサは毎日少しづつ与えるが、酸素補給のぶくぶくや濾過器の水循環なしで、一応系として安定しているしくみ。どじょうは底に落ちたエサを食べて水の腐敗を防ぐ、カワニナ、タニシは多めに入れておけば、ガラスの掃除不用。水が濁れば浄化にイトメ(アカゴ)、アカムシ。底に敷く砂の質で、濁り方が変わったりといろいろお楽しみ。自分で捕まえてきた生き物を工夫して入れる、見て、考えて、試して、又見る。魚の泳いでいる様子や生餌を与えたあとの争奪戦を見るに時間を忘れ、様々な生き物の動きを見れば、なんだか癒された気がしないでもない。仕事や家庭でのごたごたを吹っ切ることができないあなた、一度お試しどうでしょう。
リリオの会
事務局 きし たつお

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