朝刊トップ顛末記 「俺 こんな事言ったかしら?」


「俺、こんな事言ったかしら?」
2月21日愛知県知事選公示の日の朝、中日新聞の朝刊を眺めながら今枝代表はつぶやいた。


(前略)
 「行政は普通の県民から聞く気はあるのか」。小牧市や岩倉市などの市民グループ「リリオの会」代表の今枝久さん(39)も、行政の壁を感じた。
 昨年11月、愛知万博に賛成しながらも、会場跡地は自然を復旧するなどの内容を県や博覧会協会に提出した。が「こちらの会員は十数人」と話すと、県と歩調を同じくする民間の推進団体「EXPO2005地球市民の会」への加入を勧められた。提案の説明にも「ぬかに釘」だった。帰り際、「今後も提案していきたいので、資料を見せてほしい」と頼み「調べて返事する」と言われたものの、二ヶ月たった今もなしのつぶてだ。
 イエスかノーか、では収まらない多様な声が増えつつある。どうやって吸い上げていくべきか、新しい姿が問われている。どちらが勝っても16年ぶりに新人となる今度の知事選。「けれど、知事が変わって、県の姿勢は変わるのか」。今枝さんには分からない。
平成11年1月21日中日新聞朝刊第1面
「地方の変'99・愛知県知事選から(下)」より抜粋



 確かに、言ったことを並べるとこんな風になるのかなあ?
「県も協会も僕らの言ったこときいた気配がない。全然きいてくれんよ。」と、取材の記者にグチリはしました。行政の壁みたいなものも感じていました。でも実際提言書を提出して思ったのは、「ああ、こんなもんか」といった感じ。「昨年の5月に発足したばかりで、なんの実績も無いしなあ。僕らが提言した内容では、具体性に乏しいなあ。まあ箸にも棒にもかからんと言うことか。」
 そんな矢先、ひょんな事から、ビオトープの設計のお手伝い並びに現地の生態調査の話が舞い込んだ。これは願ったりかなったりの話だ!と、万博そっちのけで、二ヶ月間すったもんだの大騒ぎ。第二回の提言書は、持っていくのが大変なのでオンライン上での公開を協会に通知すると言う形でおこなおうと話し合っているうちに、新聞社より取材。「提言書を提出したその後どうですか?」
 その取材の結果が、上記の記事になりました。最初ビックリしましたが、今では「まあ良かった。」と思っています。読みようによっては、行政批判とも思われるような表現になってしまった部分もあります。実際、協会も悪いところはあるし、しょうがないことなのでしょう。
 でも協会や県の担当者の方は、ちょっと迷惑だったと思います。ちなみに、愛知県の名誉の為に申し上げておきますが、「調べて返事をする。」とおっしゃたのは協会だけで、県とはなんの約束もしておりません。
 新聞に、記事掲載当日、協会と県よりお電話を頂きました。次の週のはじめには、協会より中電の提言書が2種類、名鉄のものが1種類、それに協会の広報費の予算書が1冊、送られて参りました。なんだ、やればちゃんとできるじゃないの。

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