万博に反対しない市民活動について

 〔市民活動、市民団体〕=〔万博反対〕という図式が昨今の世間の常識のようなので、私どものリリオの会のように「万博について会としては反対しない。」と表明しますと、「どうして?」「なんで?」と言うご質問を頂きます。
 それにお答えするにはまずリリオの会の生い立ちについて一言。
元をただせばリリオの会は、サークルの形態で発足しております。ひとりひとりが各々のやりたいことを持ち寄った結果、「生活と環境のかかわりを考える」というテーマが自然に決まりました。会員が一人増える度に、色々なことが決まっていきました。
 万博に反対しないと声高(?)に申しておりますが、万博に賛成するとも申しておりません。まるで「コウモリだ!風見鶏だ!」とのご批判を受けかねない発言で申し訳ないのですが、我々としては、賛成反対と言う土俵でものを考えるのではなく、いかに万博を有意義なもの、楽しいもの、行きたくなるようなものにするかを、考えたいと思っています。7年後に、私たちの子供達に感動を与えられるような万博を考えていきたいと思います。
 会員の中には、万博反対のものもいるようですが、「会として反対はしない。」という方針には今のところ皆さん賛成です。藤前干潟がああ言う形で解決の方向に向かいましたので、次は海上の森だと言う意見もありますが、今のところ静観しております。
 私事で恐縮ですが、万博協会に提言書を提出したとの記事が中日新聞の尾張版に載ったとき、妻にご近所の反応を聞きましたところ、妻は冷ややかに「この辺の人は賢いで、気付いとってもそういうことは、しらんふりするんだわ。だーれも、なんにもいっとらんよ」なるほど、私達のしたことは、「そういうこと」であったのか。市民活動というのは、同世代の人からも眉をひそめられような事なんだなあと、つくづく感じました。10代の頃には、百万人といえども我一人ゆかんと言う気概もあったのですが、 最近は家族のコンセンサスを得ることが重要になってきました。
 でもそのことは大切なことだと思います。妻や子供達が支援してくれる活動を目指し、近所の奥さんやお年寄りからも理解していただける活動を理想としていきたいと思っております。そして働き盛りである私達が納得出来る活動としていきたいと思っております。

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