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      山形三重の地理はバッチリ
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このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「福島県」です。

藤原:今日から東北地方に入るよ。
三重:ハイ,まずは,福島県ですね。
藤原:うん,三重ちゃんは,福島というとどんなイメージがある?
三重:そうですねぇ,大きな県だなぁと思います。
藤原:そうだね。福島は県としては,岩手県についで,日本で2番目に
   大きな県だ。そして,忘れてはならないのが原子力発電所が多い
   ことだ。
三重:太平洋側ですね。
藤原:うん,コマーシャルなどでも言っているように,首都圏の電力の
   供給に大いに貢献している。
三重:あっ,知ってます。中畑清のコマーシャルですね。
藤原:そう,いいコマーシャルだね。勉強に役立って(笑)。それから,
   三重ちゃんの大好きな果物もあるよ。
三重:あっ,桃ですね。
藤原:そう,桃の生産が,山梨についで2位だ。これも覚えておこうね。
三重:大丈夫です。フルーツのことなら任せてください(^o^;。
藤原:後は,前回の栃木でも言ったことなんだけれども,東北新幹線や
   東北自動車道路が走っているので,交通の便もいい。
三重:そうですね。さすがに福島というと遠く感じますが,昔,猪苗代
   湖に車で行ったとき,あっという間についたのを覚えています。
藤原:そうなんだ。そんなわけで,交通の要所である郡山市は,特に注
   目される。
三重:どんな点でですか?
藤原:うん,まずは,工業だね。郡山は,テクノポリスにも指定されて
   いる。
三重:あれ,先生,テクノポリスって何でしたっけ?
藤原:うん,簡単に言えば,高度な技術を必要とする先端産業を育成す
   るために指定された地域のことだ。工業の地方分散化なども目的
   にしている。
三重:なんとなく,そんな感じがしました(^^)。
藤原:そして,郡山市は,東北自動車道路だけでなく,東北横断道路も
   走っているので,流通の拠点としての役割も果たしている。
三重:なるほど,道路が発達するということは産業も発達するというこ
   とですね。
藤原:そうだね。東北地方も,道路の発達によって首都圏とのつながり
   も大きくなっている。こちらも,今後が楽しみな県だと言える。
三重:分かりました。今日はありがとうございました。


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◇ 今日のテーマは「宮城県」です。

藤原:今日は,宮城県に行くよ。
三重:ハイ,宮城といえば仙台です。東北の大都市です。
藤原:そうだね。県庁所在地でもあるし,前に勉強した,政令指定都市で
   もある。
三重:そして,七夕祭りでも有名です。
藤原:うん,東北三大祭の一つだ。毎年,テレビなどでも放映されるよね。
三重:ええ,何回も見ました。それから,伊達政宗も有名ですね。
藤原:そうなんだ。伊達家の城下町で・・・なんて問題が出たら当然,仙
   台ということになる。元々千台と言っていたものを,政宗が,仙台
   に変えたぐらいだから。
三重:えっ,そうなんですか?何でまた?
藤原:うん,千年で終わらせてたまるかという政宗の気持ちがそうさせた
   らしい。仙台の仙は,仙人の仙だろ。
三重:なるほど,千年どころではないということですね。ところで,仙台
   には,やはり,東北新幹線や東北自動車道路が走っています。
藤原:そうだね。ずっと勉強してきた新幹線や高速道路だけれども,これ
   らができたことにより,首都圏との結びつきが強くなった。また,
   仙台自体が,仙台都市圏を形成している。
三重:つまり,東北地方の中枢都市と言うことですね。
藤原:そう,だから,国の出先機関や大企業の支社なども集中している。
三重:すごいですねぇ。それから,仙台のそばに松島湾というのがありま
   したね。
藤原:おお,よく知っているね。松島湾は,松尾芭蕉が「松島や,ああ松
   島や,松島や」と詠んだことで知られる,美しい湾だ。かきの養殖
   で有名なところだよ。
三重:知ってます。仙台湾の中の本当にちちゃなかわいらしい湾ですね。
藤原:よく知っているね。地図帳だと虫眼鏡でも見ないと分からないぐら
   いちっちゃいよ(笑)
三重:そう言えば,かきの養殖は,広島が日本一でしたね。
藤原:うん,宮城は,広島についで2位だ。最近,この松島湾のかきは,
   よく出るから覚えておいてね。
三重:分かりました。他に覚えることはありますか?
藤原:そうだね,まず,伝統工芸として鳴子のこけしがある。
三重:あっ,知ってます!昔,おみやげでもらいました。鳴子って,宮城
   県だったんですか。
藤原:そう,温泉としても有名だね。後は,水産業かな。
三重:水産業ですか?
藤原:うん,気仙沼とか石巻,女川など,水揚げが多い。特に,まぐろ類
   は,日本一だ。
三重:なるほど,確かに,北部は三陸海岸の一部ですし,魚が取れそうで
   すね。
藤原:そうだね。三陸海岸については,岩手のところで,もう少し詳しく
   勉強しよう。最後に仙台平野のの稲作。東北地方は稲作が盛んだか
   ら,当然,宮城もさかんだ。
三重:ハイ,おいしいお米の産地です。
藤原:仙台平野を流れている川を知っているかな?
三重:えっと,北上川?だったかな。
藤原:正解。どちらにしても,宮城は仙台を中心に農業や水産業などを頭
   に入れておこう。
三重:ハイ,分かりました。


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◇ 今日のテーマは「山形県」です。

三重:今日はついに山形県で〜す。
藤原:うん,三重県は,前にやったから,これで三重ちゃんの名前は,
   両方出揃ったね。
三重:ハイ,ありがとうございます(^^)v。そして,山形は,フルーツ
   王国と呼ばれてま〜す。
藤原:そうだったね。その一つに,ダントツの日本一を誇る果物があっ
   たね。
三重:ハイ,おうとうです。サクランボのことですね。すごくおいしい
   で〜す。\(^o^)/。
藤原:本当に三重ちゃんは,果物好きだね。他にもりんごやももの生産
   も多いよ。
三重:そうですね。それから確か,西洋なしは日本一でしたよね。
藤原:そうなんだ。西洋なしは山形が日本一。ついでに,日本なしの日
   本一は,どこだっけ?
三重:鳥取県です。
藤原:よろしい。果物だけは合格だ(笑)これらの果物は,主に山形盆
   地で作られている。それに対して,稲作が盛んな平野を何と言う
   んだっけ?
三重:えっと,庄内平野です。
藤原:OKだ。この庄内平野はよく覚えておこう。
三重:どうしてですか?
藤原:うん,県の名前と平野の名前が違うからだ。例えば,富山だった
   ら富山平野,秋田だったら秋田平野というように県の名前と同じ
   だと問題にしづらいだろう。だから,県の名前と平野の名前が違
   うところが出やすいんだよ。そして・・・。
三重:そして?
藤原:うん,川の名前だ。これも平野の名前と川の名前が違うところは
   注意しよう。
三重:あっ,分かりました。問題にしやすいということですね。
藤原:そういうこと。それじゃあ,庄内平野を流れる川の名前は?
三重:任せてください。最上川ですY(^_^)Y。
藤原:さすが,山形のことは詳しいね。心配ないみたいだね。最後に,
   将棋の駒でも覚えておこうか。
三重:将棋の駒ですか?
藤原:そう,将棋の駒を生産していることで有名な町だ。
三重:う〜ん,将棋のことはちょっと・・・。
藤原:じゃあ教えよう。天童市だ。将棋ファンにとって有名なところだ
   よ。駅前には大きな駒が飾ってあるんだ。
三重:先生は,将棋が好きですからねぇ〜(笑)。分かりました。天童市
   ですね,覚えておきます。
藤原:それじゃあ,終りにしよう。山形が無事に終わってよかったね。
三重:ハイ,これでもう思い残すことはありません(爆)。


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◇ 今日のテーマは「岩手県」です。

藤原:今日は,岩手県をやるよ。
三重:ハイ,これまで何回も話題になってきた日本一大きな県ですね。
藤原:そうだね。県としての面積が日本一。これは,必ず覚えておくん
   だよ。県を選ぶ問題などで手がかりになるからね。
三重:あっ,いろいろなデータが表になって出る問題ですね。
藤原:そう,特に東北地方は,みんな面積が大きいから気をつけよう。
   ところで,岩手の県庁所在地はどこだっけ?
三重:盛岡です。東北新幹線の終点です。
藤原:そうだったね。これまで,たびたび登場した東北新幹線の終点だ。
   だから,東京の企業などが,これより北の活動拠点として利用し
   ている。それから,盛岡には有名な伝統工業があっただろ。
三重:伝統工業ですか?
藤原:うん,最近よく出る伝統工業だ。
三重:えっと,何でしたっけ?
藤原:南部鉄器だ。鉄びんとか湯釜とか。これも,覚えておく必要があ
   るよ。
三重:ハイ,わかりました。それから,岩手というと三陸海岸がありま
   したね。
藤原:うん,前にも言ったようにリアス式海岸だったね。そして,三陸
   沖は,日本海流と千島海流が出会い,潮目を形成している。
三重:先生,潮目って何でしたっけ?
藤原:うん,寒流と暖流が出会うところだ。プランクトンが集まるので,
   たくさんの魚が集まってくる。いい漁場なんだ。
三重:寒流が千島海流でしたよね。
藤原:そう,親潮とも言ったね。
三重:ときどき,どっちがどっちか分からなくなってしまうんです。
藤原:あれ,前にやらなかったけ?親は冷たいって。
三重:えっ,そんなのやりませんよ。でも,親は冷たいって覚えればい
   いんですね。
藤原:そう,親潮は寒流,黒潮は暖流だ。どちらか一つ覚えておけばい
   いだろう。
三重:分かりました。親潮,つまり千島海流が寒流で,黒潮,つまり日
   本海流が暖流ですね。
藤原:そういうこと。それから,岩手のあたりに向かって吹いてくる風
   があったね。
三重:やませですか?
藤原:そう,やませだ。やませで大切なことは。いつ吹くかだ。
三重:季節ですね。
藤原:そう,いつなの?
三重:夏です。
藤原:正解。夏に吹く冷たい風,これがやませだ。季節を間違えないよ
   うにね。
三重:ハイ,大丈夫です。
藤原:そして,この風がもたらす災害は何かな?
三重:冷害です。
藤原:そのとおり。東北地方の太平洋岸は,やませと呼ばれる夏に吹く
   冷たい風によって冷害がおこる。これは,しっかりと覚えておこ
   う。
三重:分かりました。


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◇ 今日のテーマは「秋田県」です。

藤原:今日は秋田県をやります。
三重:ハイ,この県も岩手に負けず劣らず大きな県ですねぇ。
藤原:そうだね。秋田は,岩手,福島,長野,新潟についで,県としては
   5番目に大きい。
三重:えっ,新潟の方が大きいのですか?
藤原:うん,見た目は,秋田の方が大きく見えるけれども,実際は,新潟
   のほうが大きいんだ。
三重:それは気づきませんでした。目の錯覚ですね。
藤原:そういうことだろうね。新潟は細長く見える分,大きさが感じられ
   ないんじゃないかな。その新潟と秋田は,共通点があったね。
三重:ハイ,覚えています。石油が出ることです。
藤原:そうだったね。ほとんどを輸入に頼っている日本にとって,たとえ
   わずかであろうとも,石油が出るというのは貴重なことだ。実際,
   秋田湾では,石油精製や石油化学工業が発達している。
三重:それに,稲作が盛んなところも同じです。
藤原:そのとおり。秋田といえば,秋田平野や横手盆地で稲作が盛んだ。
   そして,昔,大きな干拓が行われた。
三重:大潟村のことですか?
藤原:そう,大潟村だ。ここは,もともと八郎潟という日本で2番目に大
   きな湖だったんだ。
三重:琵琶湖の次ですね。
藤原:もちろんだ。干拓が始まったのが,1957年で,当時は,ものすごく
   期待された干拓事業だったんだ。ところが・・・。
三重:時代が変わってしまった。
藤原:そうなんだ。米の消費量が減り,米があまるようになってしまった。
   そこで,政府は米の生産調整を実施するようになったんだ。
三重:せっかく作ったのにもったいないですねぇ。
藤原:うん,1戸あたり15haというモデル農村の大潟村にも大きく影響し
   た。大型機械を使い新しい農業をという時だっただけに,あてが外
   れた形になったんだ。
三重:すると,どうしたのですか?
藤原:そうだね。仕方がないので,小麦や大豆,あるいはメロンなどに転
   作する農家が増えた。でも,うまくいかずやめてしまった農家もあ
   る。
三重:難しいものですねぇ。
藤原:そう,タイミングが悪かったのかねぇ。この大潟村について言えば。
   でも,農業の近代化は必要なことだから今後も頑張ってほしいね。
三重:ホントですね。


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◇ 今日のテーマは「青森県」です。

藤原:いよいよ本州最後の青森だ。
三重:ハイ,りんごですね(^_^;)。
藤原:そう,三重ちゃんの大好きなりんごだ。もちろん,ダントツの日
   本一。言うまでもないことだけどね。
三重:何故,青森ではりんごの栽培が盛んなんですか?
藤原:そうだね。りんごは基本的に涼しいところでよく育つ果物だよね。
   みかんと逆だ。それに津軽平野の土壌もリンゴ栽培に向いている
   んだ。
三重:なるほど,りんごは暑いところでは取れませんね。りんごのほか
   に青森で有名なものは何ですか?
藤原:そうだねぇ。まずは,陸奥湾のほたてかな。
三重:ほたてですか,大好きです。
藤原:うん,先生も好きだよ。陸奥湾は分かるね。青森の頭のところの
   特徴的な湾だ。
三重:分かります。だいたい,青森で湾らしいのは,一つしかないじゃ
   ないですか。
藤原:そうだったね。このほたてはよく出るからしっかりね。それから,
   八戸だ。
三重:太平洋岸の都市ですね。
藤原:そう,場所もしっかり覚えておこう。特に,青森は,太平洋岸と
   日本海岸の両方があるから。
三重:ハイ。
藤原:その八戸だけど,まずは,水揚げの非常に多い漁港だということ。
三重:エエ。
藤原:次に,鉄鋼やセメントの盛んな工業地域だということだ。
三重:漁業も工業も盛んだということですね。
藤原:そういうこと。それから何と言っても,有名なのが青函トンネル
   だね。
三重:海底トンネルですね。
藤原:うん,元々は青森と函館を結ぼうという案があったんだけれども
   結局,計画の中では一番短いところに建設された。
三重:だから,名前だけは青函トンネルになっているんですね。
藤原:そう,それでも,53.85kmという長さだ。
三重:すごいですねぇ。
藤原:これによって,本州と北海道が結ばれ,一応,北海道から九州ま
   でが列車で結ばれたということだ。
三重:よかったですねぇ。これで日本も一つです(^_^)。
藤原:うん,それから,東北四大祭りについてまとめてみよう。仙台の
   七夕は,前にやったね。
三重:ハイ。
藤原:秋田は,竿灯祭り。そして,今日勉強している青森は,ねぶた祭
   りだ。
三重:知ってます。ここまでが,三大祭りですね。
藤原:そう,それに山形の花笠祭りを入れて四大祭りになる。
三重:分りました。これで本州は終りです。
藤原:明日からは,北海道だよ。がんばってね。
三重:ハイ,がんばります。


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◇ 今日のテーマは「北海道−1」です。

藤原:今日から北海道をやるよ。
三重:ハイ,いよいよ,都道府県の最後ですね。
藤原:うん,三重ちゃんは,北海道というと,まず何を思い浮かべる?
三重:そうですねぇ。やはり,雪祭りです。すっごくきれいです。
藤原:そうだね。札幌の雪祭り,有名だね。行ったことがあるの?
三重:いいえ,行ったことはありませんが毎年テレビで見ます。一度は行
   ってみたいです。
藤原:うん,先生もだ。その札幌だけど,人口が180万に近い東京以北で
   は最大の都市なんだ。
三重:180万ですか!それはすごい。寒い所なのにたくさん住んでいるん
   ですね。
藤原:確かに北海道は冷帯に属するから冬は長くて厳しい。夏も涼しいと
   ころが多い。でも,札幌がある石狩平野や上川盆地などでは,夏は
   まずまずの高温になるので稲作がさかんだ。
三重:そうなんですか。北海道は寒いのに米の生産が日本一なのは変だな
   と思っていたのですが。
藤原:そうだね。確かに米は熱帯性の食物だから本来は暑いところで栽培
   されるのだけれども,土地を改良したり品種を改良したりして,今
   では一部を除いて大部分で稲作が行われている。
三重:なるほど,努力したんですね。
藤原:そういうこと。それから,畑作で有名な平野があったね。
三重:十勝平野ですか?
藤原:そう,十勝平野だ。この平野は本当に大切だからしっかり覚えよう。
   まず場所だ。
三重:知っています。北海道の南のとんがっているところの東側です。
藤原:そうだね。みんな,地図で確認しておいてね。すごく出るから。そ
   して,この平野は,豆類,じゃがいも,てんさいなどの栽培が盛ん
   だ。
三重:てんさいですか?
藤原:そう,砂糖ダイコンのことだ。天才は北海道にしかいない。
三重:えっ,何ですか,それは?
藤原:つまり,てんさいを作っているのは北海道だけということ。だから,
   もちろん,日本一だ。
三重:100%では,絶対に日本一ですねぇ..(^o^)..。ほかに日本一のもの
   はありますか?
藤原:うん,北海道は日本一だらけでねぇ(笑)。今言った,じゃがいも,
   大豆,小豆も日本一だ。ほかにもあるけど,そのつどやっていこう。
三重:ハイ,分りました。
藤原:それから,この十勝平野は,広い耕地を誇り,大型機械を使った大
   規模な経営でも知られている。
三重:なるほど,さすが北海道ですねぇ。
藤原:三重ちゃんは,日本の農家の1戸あたりの面積を知っているかな?
三重:えっ,知りません。どのぐらいですか。
藤原:うん,約1.46haだ。それに比べ,北海道の平均は,約14.83ha。
三重:すごい,10倍以上じゃないですか!
藤原:そう,さらに十勝平野は,約20haなんだ。
三重:すごい,すごすぎます!!
藤原:だから,十勝平野は,大型トラクターやコンバインを使い,広い耕
   地を能率的に耕作している。専業農家が多いのも特徴だ。
三重:う〜ん,やはり,本格的なところでは,専業農家が多くなるのも当
   然と言えば当然ですね。
藤原:そうだね。だから,十勝平野は,日本で最も本格的な農業地帯と言
   えるかも知れないね。
三重:ハイ,分りました。続きは明日やります。


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◇ 今日のテーマは「北海道−2」です。

藤原:さて,今日も北海道の続きをやるよ。
三重:ハイ,昨日は,札幌とか,石狩平野などを勉強しました。
藤原:うん,十勝平野や上川盆地なども勉強したね。今日は,まず,根釧
   台地からやろう。
三重:ハイ,根釧台地の「根」は根室「釧」は釧路ですね。
藤原:そういうこと。まずは,場所を確認しておこう。北海道の東の方だ。
三重:知ってます。南東にありますね。
藤原:うん,その根釧台地なんだけれども,一番の特徴は,酪農だ。復習
   になるけれども酪農ってどんな農業だっけ?
三重:ハイ,牛乳とか乳製品などを作る農業です。
藤原:そうだね。バターやチーズなども乳製品だね。
三重:ハイ,ヨーグルトとか,大好きです...(^o^)...。
藤原:だから,北海道は,乳牛の飼育頭数はダントツの日本一だ。
三重:すごいですねぇ。やはり,北海道は広大なイメージがあります。
藤原:根釧台地で覚えておいてほしいのは,まずは,パイロットファーム,
   これは,戦後に作られた実験農場だ。そして,1973年から始まった,
   新酪農村。これらの言葉が出てきたら根釧台地だと考えていい。
三重:ハイ。
藤原:次に,北洋漁業について考えてみよう。
三重:確か,遠洋漁業でしたね。
藤原:そう,オホーツク海,北太平洋,ベーリング海などで行われる遠洋漁
   業だ。その中心都市が釧路だ。
三重:また釧路が出てきましたね。
藤原:うん,ほかには,根室,函館,稚内なども北洋漁業の基地になってい
   る。しかし,現在は,非常に厳しい状況に置かれているんだ。
三重:厳しい?
藤原:うん,何と言っても,200海里漁業専管水域の実施だ。これににより,
   漁場がせばまり,他国の漁場に入るときは,高い入漁料を払わなけれ
   ばならなくなってしまった。
三重:それは大変ですねぇ。
藤原:三重ちゃんは,200海里ってどのぐらいの距離だか分る?
三重:いいえ,分りません。
藤原:200海里は,約370kmだ。だいたい分ればいいよ。ほかにも漁業条約や
   漁業協定など他国との関係で自由に魚を取ることが難しくなったので
   現在では,遠洋漁業よりも,沿岸漁業とか沖合漁業がさかんになって
   来ている。前に勉強した栽培漁業なども行われているんだ。
三重:う〜ん,何かとたいへんなんですねぇ。
藤原:それでも,水揚げ量は,日本一だ。北洋漁業はおとろえても水産業は
   決して,おとろえたわけではない。何と言っても日本は世界有数の漁
   業国でもあるわけだから。
三重:分りました。北海道は,まだまだ続きます。残りは来週やります。


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◇ 今日のテーマは「北海道−3」です。

藤原:いよいよ,北海道も最終回だ。
三重:ハイ,これまで農業や水産業を勉強しましたね。
藤原:今日は,工業を勉強しよう。
三重:分りました。北海道というと,やはり食品工業ですか?
藤原:そうだね。北海道は,前に勉強したように水産業もさかんだし,酪農
   もさかんだから当然,食品工業が多い。例えば,函館。
三重:水産加工業ですね。
藤原:うん,かんづめやかまぼこなどを作っている。根室や釧路なども同じ
   だ。それから,札幌。ラーメンでも有名だがビールも有名だよね。
三重:そうですね,そんな会社もありましたね。
藤原:ほかには,帯広の製糖。
三重:砂糖を作るのですか?
藤原:そうなんだ。帯広は十勝平野にある。
三重:あっ,分りました。てんさいから作るんですね。
藤原:そのとおり,てんさいとは砂糖ダイコンのことだったね。ほかにも,
   乳製品などが作られている。
三重:重工業は発達していないのですか?
藤原:うん,かつては,室蘭の鉄鋼が有名だったが,今は衰えている。ただ,
   注目したいのは苫小牧だ。
三重:知ってます。掘り込み式の港を作って石油化学工業などが発達してい
   るんですよね。
藤原:そう,苫小牧といえば,パルプ・製紙工業として有名な町だけれども,
   今言った石油化学工業やアルミ精錬工業も発達している。また,石油
   備蓄基地や自動車工業まで発達しているんだ。
三重:なるほど,北海道では珍しい都市ですね。
藤原:そういうこと。だから,苫小牧はしっかり覚えておこう。場所もね。
三重:分りました。
藤原:それから,千歳空港の周辺も覚えておこう。
三重:空港の周辺というと電子工業ですか?
藤原:そのとおり。IC工業は,九州だけのものではないよね。東北も北海
   道も空港周辺を中心に伸びている。
三重:分りました。それにしても,北海道は,食べ物がおいしそうですね。
   一度でもいいから行きたいと思います。
藤原:そうだね。いつかは,行ってみるといいよ。
三重:それじゃあ,北海道は,この辺で終りにします。


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今回は最終回ですので,親友の大場佳代も登場します。

◇ 今日のテーマは「世界と日本のむすびつき」です。

三重:今回をもって,このメルマガは,最終回になります。
藤原:よくがんばったね。
三重:ハイ,不十分なところも多く,はっきり言ってバッチリだったかど
   うかは不安ですが,とにかく,ひととおりがんばりました。
藤原:うん,三重ちゃんのおかげで地理が好きになったよというメールも
   あったね。
三重:ホント,うれしかったです。これからは,このメルマガを元にホー
   ムページで,勉強できるようにしていきますので,よろしくお願い
   いたします。
佳代:そうね,すごいよ,三重,120回だよ。
三重:あっ,佳代,来てくれたのね。
佳代:これからは,HPで,もっとわかりやすく説明してね。
三重:もちろんよ。
藤原:それでは,最終回にふさわしく,世界と日本のつながりについて勉
   強しよう。
三重:ハイ,分りました。
藤原:まず,二人は,飛行機に乗ったことがあるかな?
三重:いいえ,ありません。
佳代:私もありません。聖子は,20回以上乗ったって言っていたけど。
藤原:彼女は国際派だからね。シドニーに住んでいたこともあるし。まあ,
   二人も近い将来飛行機に乗ることがあると思うけれども,この航空
   機の発達が,外国との時間距離を縮め,世界との結びつきを強めて
   いるんだ。
佳代:ホントですね。昔なら,ポルトガルに行くのに2年以上かかったの
   に今は,どんなに遠くても24時間以内に行くことができます。
藤原:すごいよね。そのために,旅客だけでなく,貨物も増えているんだ。
三重:そうでしたね,今は,成田空港が日本一の港だと勉強しました。
藤原:そうだったね。特に,高価なICや精密機械,宝石などのほかに,
   魚介類などの輸送も増えている。
佳代:通信の方もインターネットの出現で一気に手軽になりました。
藤原:そうだね。このマガジンだって,外国の人が読んでるぐらいだから。
三重:ホント,ビックリしましたね。アメリカに住んでいる人まで読んで
   います。もっとも日本人ですが。
藤原:そういうことで,インターネットの出現は,社会に大きな変化をも
   たらす,特に外国との関係ではね。最後に経済援助について考えて
   みよう。
三重:ODAですか?
藤原:そう,ODA,つまり政府開発援助だね。
佳代:先進国から発展途上国への資金援助でしたね。
藤原:うん,贈与と低金利貸付がある。
三重:贈与っていうのは,つまり,あげちゃうってことですね。
藤原:そう,貸付のように後で返してもらうのとは違う。日本の援助額は
   世界一だけど,返済しなくてよい資金の割合は少ないんだ。
佳代:贈与率が低いんですね。
藤原:うん,その辺の改善が求められている。それから,人による経済援
   助も重要だ。
三重:NGOですね。
藤原:そう,非政府組織のことをNGOと呼んでいる。これはしっかりね。
   最近よく出るから。また,青年海外協力隊というのもある。
佳代:若い人が,発展途上国に行って開発に協力しているんですね。
藤原:そうだね。地球は一つだし,これからますます国際化が進んでいく
   から,君たちみたいに若い人は,しっかり勉強して,国際舞台で活
   躍してもらいたいね。
三重:ホントですね。もっと英語を勉強しなくちゃ。
佳代:そうね。せっかくインターネットがあっても英語ができなくちゃ半
   分も生かせないものね。
藤原:そういうこと。日本だけでちまちまと生きていく時代は終わった。
   家にいても世界につながっている。そういう時代だ。
三重:分りました。それでは先生,長い間ありがとうございました。
藤原:どういたしまして。
三重:読者の皆さんも長い間ありがとうございました。創刊号から,読ま
   れていた方は,半年以上のお付き合いでした。このマガジンは終わ
   りますが,私は,佳代のマガジンにずっと出ますから応援してね!
佳代:ホームページでも三重は大活躍しますので応援お願いします!
三重:それでは,みなさん,本当にありがとうございました。さようなら。


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