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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 216
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■■ 今回は「日本の内閣−46」を勉強します!
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三重:ねぇ、佳代。最近、政治家がテレビに出ることが多くなったよね。
佳代:選挙中だからね。
三重:各党の党首が話すのを見ると、少し政治がわかってくるね。
藤原:そうだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:三重ちゃんも、党首討論など見るんだ。
三重:ハイ。しっかり見ています。おかげで顔もわかるようになりました。
藤原:それは、いいね。
佳代:そうですね。政治家の顔を知っているだけでも、親しみがわきます。
藤原:うん、それじゃあ、はじめよう。内閣編も大詰めで、もはや最近の出
   来事まで来ている。
佳代:そうですね。今日は、村山さんの後だから橋本さんですね。
藤原:そう。当時、自民党と社会党と新党さきがけの内閣で、最も大きな自
   民党から総理を出さないのはおかしいという意見があった。
佳代:それは、そうですよね。
藤原:でも、社会党の村山さんを総理にすることにより、連立を成立させた
   といってもいいぐらいだから、最初は仕方がなかったのかもしれない。
   村山さんが、突然退陣したのを受けて、自民党の切り札と言われたこ
   ともある橋本龍太郎内閣が成立した。
三重:切り札だったのですか?
藤原:そうだね。昔から、切れ者として知られていたけど、あまり信望がな
   いとも言われた人だ。しかし、時期が悪かったのか、景気回復に失敗
   する。
佳代:やはり、時期が悪かったのですか?
藤原:今は、そう言うしかないだろう。まず、住専処理がはじまる。
三重:じゅうせん?何ですか、それは?
藤原:うん。住宅金融専門会社のこと。
佳代:つまり、住宅を作るためにお金を貸す会社のことですね。
藤原:そういうこと。これらの会社が破綻する。そのために、公的資金をつ
   ぎ込むことになる。
佳代:公的資金って、税金ですよね。
藤原:そうだよ。
佳代:それじゃあ、まるで、徳政令じゃないですか。
藤原:そのとおり。平成の徳政令といってもいいだろう。これに対しては、
   賛否両論があったけど、国民感情としてはいいものであるはずはなか
   った。それに、北海道拓殖銀行や山一證券などの大手金融機関が、相
   次いで破綻することになる。
三重:大変な時代だったのですね。
藤原:うん。つい最近のことだからね。その波に飲まれて苦しんでいる人は、
   現在もたくさんいる。
三重:わたしの友達の中にもいます。ある証券会社が破綻して、親が、今も
   職につけずにいます。
藤原:そうだね。それだけ身近な問題になっている。もちろん、橋本さんが
   悪いわけではない。ただ、それを乗り越えるにはいたらなかったとい
   うことだ。
佳代:だから、悪い時期になったということですね。
藤原:そう。この時期は、誰がやっても、簡単に行かなかったと思う。そし
   て、当時、新党さきがけに所属していた鳩山由紀夫が菅直人と組み、
   民主党を作ることになる。
三重:今、話題の民主党ですね。
藤原:うん。国民の不満が増大していた頃だからね。期待の政治再編となっ
   た。しかし、その時点では、大ブームとまではならず、現在に至って
   いる。
三重:今回が本当の勝負なのですね。
藤原:そうだね。結果が出るのは、来月9日だ。どうなるか楽しみだね。ど
   ちらにしても、橋本内閣は、バブル崩壊の影響がもろに出たときの内
   閣だと言っていいだろう。さすがの切れ者も対処できなかったという
   ことだ。ただ、まだまだ現役だから、もう一度ということもないとは
   いえないので、注目しておこう。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第82代 橋本龍太郎(はしもとりゅうたろう)1996-1996 <第1次>
第83代 橋本龍太郎(はしもとりゅうたろう)1996-1998 <第2次>


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 217
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■■ 今回は「日本の内閣−47」を勉強します!
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三重:いよいよ、あさっては総選挙ね。
佳代:そうね。どうなるのかなぁ〜?わたしたちには選挙権はないし。
三重:選挙権は、16歳位からあればいいのにね。
藤原:そうだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:20歳というのがいけないのかもしれないね。若い頃から選挙する習
   慣がつけば棄権も少なくなるかもしれない。
佳代:そうですよね。少なくとも、18歳ぐらいにしてもらいたいです。
藤原:そうだね。検討してもらいたいね。
三重:今日は、小渕さんからです。
藤原:うん。残りは、小渕さんと森さん小泉さんの3人だ。
佳代:初代の伊藤博文からはじめて、いよいよ終わるのですね。
藤原:そうだね。次回で終わりだね。長かったね。
三重:ハイ。とてもとても長かったです(笑)
藤原:その小渕さんだけど、就任当時、「冷めたピザ」という、ありがた
   くないことをアメリカが言った。
三重:冷めたピザですか?
藤原:そう。政治家としての実績はあるけど、フレッシュさに欠けるとい
   うことだろう。
三重:そんなこと言われて怒らなかったのですか?
藤原:その辺は、笑顔でかわした。そして、人のよさが買われて支持率を
   上げていく。
佳代:確か、株価もぐんぐん上がったのですよね。
藤原:そう。小渕内閣時に、2万円復活したこともあった。
三重:それは、すごいですね。
藤原:地味な雰囲気があった小渕首相だけど、日の丸・君が代を正式の国
   旗・国歌にしたり、通信傍受法など、通りにくそうな法案をどんど
   ん通していった。
佳代:つまり、実行力があったということですか?
藤原:そうだね。特に、公明党と連立を組み、自由党を加えて、自自公連
   立を組んでから、参議院でも過半数を取れるようになったため、法
   案が成立するようになったんだ。
三重:今は、自公保ですね。
藤原:うん。この辺は、また機会があったら詳しくやろう。小渕さんと言
   えば、二千円札の発行でも有名だ。
三重:あっ、そう言えば、二千円札って、どこに言ってしまったのでしょ
   うね。
佳代:ほとんど見かけません。
藤原:そうだね。このお札は、二千年ということと、沖縄サミットを意識
   して、琉球王朝のシンボルである守礼門が描かれている。そして、
   小渕さんにとっても沖縄サミットは悲願だった。
佳代:しかし、サミットの前に急死したのですね。
藤原:そう。衝撃の瞬間をテレビで見た人もいるかもしれない。
三重:私も見ました。一瞬どうなったのかと。
藤原:うん。それで、志を果たせず、亡くなることになった。
三重:残念でしたね。
藤原:小渕さんは、竹下内閣のときに新元号の「平成」を発表したことで
   印象に残っている人も多い。記憶に残る首相の一人といっていいだ
   ろう。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第84代 小渕恵三(おぶち けいぞう)1998-2000


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 218
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■■ 今回は「日本の内閣−48」を勉強します!
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三重:ねぇ、佳代。あの出口調査って何なの、全然違うじゃない?
佳代:本当ね。もしかして、新内閣誕生かと思ったんだけど・・・。
藤原:本当だね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:普通、出口調査が、あれほど大きく変わるはずはないのだけど、や
   はり、小選挙区というのは、1つの結果で2つ差が出るから難しか
   ったのかもしれないね。
三重:そうですね。接戦も多かったから・・・。
藤原:とりあえず、今日は、森内閣からやろう。
三重:お願いします。
藤原:森さんといえば、現在も、バリバリだから知らない人はいないよね。
佳代:ハイ。たいていの人は、顔も知っています。
藤原:うん。この森さんは、小渕さんの急死により、話し合いで決められ
   た首相だ。
佳代:そのことで、随分問題になりましたね。
藤原:そうだね。4人組がどうのこうのってね。でも、その辺は、まだ生
   々しい出来事だから言うのはやめよう。
三重:ハイ、とにかく、評判が悪かったのを覚えています。
藤原:うん。人はいいんだけど、失言が多かったね。
佳代:そうでしたね。神の国発言とか、無党派層は寝ていればいいとか。
藤原:そうなんだ。経済不況に加えて、失言の嵐だったから、支持率が、
   大きく落ち込んだ。そして、4人組からはじかれた形だった実力者
   の加藤紘一が、いわゆる加藤の乱と言われる事件を起こした。
佳代:ああ、今回復活した加藤さんですね。
藤原:そう。別の問題で、議員辞職していたけど、今回、復活した。まあ、
   それはともかく、混乱したことは間違いない。更に、アメリカの原
   子力潜水艦が愛媛丸と衝突したときの対応がまずかったため、ます
   ます、評判を落とし、辞めざるを得なくなった。
三重:そこで、出てきたのが、小泉さんですね。
藤原:そう。これも、はじめは、小泉さんなど考えられなかったんだ。し
   かし、ムードに乗り、ブームが起こった。はでなパフォーマンスが
   受け、総裁戦に勝利することになる。
佳代:ハイ、その辺は、よく知っています。
藤原:うん。改革なくして成長なしと言って、2年半。しかし、景気回復
   が今ひとつということもあって、小泉批判が始まり、再び、総裁選
   に臨むことになる。
三重:でも、また、総裁選で勝ちました。
藤原:そうだね。ついこの間の出来事だ。そして、戦時の総選挙で、過半
   数を確保。次の総理も、99%小泉さんということになった。
三重:わたしは、なった以上はがんばってほしいと思います。
藤原:うん。日本は、今、正念場を迎えている。小泉さんの舵取り1つで
   大きく変わっていくだろう。注目していこう。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第85代 森 喜朗(もり よしろう) 2000-2000 <第1次>
第86代 森 喜朗(もり よしろう) 2000-2001 <第2次>
第87代 小泉純一郎(こいずみじゅんいちろう)2001-2003
<第1次>


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 219
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■■ 今回は「日本の内閣−49」を勉強します!
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三重:ねぇ、佳代。やっぱり小泉さんが、88代の首相になったね。
佳代:そうね。すでに、確定していたこととはいえ、正式になったよね。
藤原:そうだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:佳代ちゃんの年表にも、88代の小泉さんが加わっていたね。
佳代:ハイ、国会で、指名された後、ソッコウで追加しました。
藤原:そうだね。せっかくの年表だから、みんなに見てもらいたいね。
佳代:ハイ。みなさん、是非、見に来てください。URLは、こちらです。
    http://www.pat.hi-ho.ne.jp/hirosilk/naikaku.htm
藤原:内閣編は、これで終わりだけど、少しまとめておこう。
三重:お願いします。
藤原:まず、中学生は、主な内閣だけ覚えておけばいい。
三重:例えば、どんな内閣ですか?
藤原:初代の伊藤博文内閣。これは、絶対だよね。
佳代:もちろんです。
藤原:後は、本格的政党内閣を作った原敬内閣。
三重:大丈夫です。
藤原:それから、普通選挙法が成立したときの加藤高明内閣。
三重:ジョ〜シキですね〜(^^)〜
藤原:おう、三重ちゃんも言うようになったね。それから、五・一五事件で
   殺された犬養毅内閣。
佳代:ハイ。
藤原:それに、太平洋戦争界開始時の東条英機内閣。
三重:OKです。
藤原:戦後では、吉田茂内閣。
三重:バカヤロウ!ですね。
藤原:そう。バカヤロウ解散で有名な吉田茂内閣。この辺を押さえておけば
   いい。次に、高校生は、基本的に全部。
三重:えっ!全部ですか!
藤原:そうだね。大学受験をする人は、明治以降は、内閣を中心に肉付けし
   ていくのがいい。その方が確実に覚えられる。
佳代:でも、全部覚えるのは大変ですね。
藤原:もちろん、絶対に丸暗記はしてはいけないよ。丸暗記すると忘れるだ
   けだし、身に付くこともない。だから、内閣年表を小まめに見て、だ
   いたいの感覚をつけていく。そして、最後の仕上げに、一気に覚える
   のがいいだろう。
三重:高校生って大変ですね。
藤原:そうだね。でも、楽しみながらやれば大したことはない。大きな事件
   を内閣に結び付けていくところからはじめれば、結構面白いし、自然
   に覚えられる量だよ。
佳代:わたしたちのおしゃべりを読むのもいいですね。
藤原:もちろんだよ。昨年、「私は、大場佳代の楽しくヒストリーを何度も
   何度も読んだので、歴史はスラスラできました」ってメールが何通か
   あった。気楽に何度も読むのがいい。そうすれば、苦労なく覚えるこ
   ともできるだろう。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第88代 小泉純一郎(こいずみじゅんいちろう)2003〜 <第二次>


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 220
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■■ 今回は「最終回」です!読者の皆さんありがとう!
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三重:ねぇ、佳代、ついに来るべきときが来たわね。
佳代:そうね。ちょっと淋しいけど・・・。
藤原:本当だね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:ついに最終回だね。
佳代:ハイ。1999年6月25日に創刊して以来、4年と5ヶ月続きました。
藤原:うん、すばらしい。がんばったね。
三重:創刊号の読者数は、たったの2人でした。
佳代:そうなんです。最初から最後まで読んでくれた人はいないですね。
藤原:でも、ホームページで、最初から読んだという人はたくさんいるよね。
佳代:ハイ。そういう報告は受けています。
藤原:最初の方の読者は、すでに大学生になっている。おしゃべりの内容は、
   どんどん古くなっているけど、学習の内容は、いつまでも使えるから、
   これからの人たちも利用してほしいよね。
佳代:本当です。そこで、今回は、利用の仕方についてアドバイスしてくだ
   さい。
藤原:まずは、気軽に読むこと。このマガジンは、勉強する前のウォーミン
   グアップに最適。
三重:復習にも最適ですよね。
藤原:そう。勉強し終わった後に読むのもいい。頭が整理されるからね。
佳代:受験生の場合は、最後の最後に何度も読んで成功したというメールが
   来ています。
藤原:そのとおり。人間、いくら勉強しても、ほっておけば忘れてしまう。
   受験生の場合、得意な人は、復習に利用。軽く読むだけで、定着度が
   違う。
三重:苦手な人はどうするのですか?
藤原:苦手な人は、まず、何度か読む。そして、印刷して、書き込みながら
   勉強する。
佳代:つまり、マガジンを中心に勉強するということですか?
藤原:そういうこと。教科書よりは、やる気が出るはず。
三重:全部ですか?
藤原:いや、高校受験の場合は、63号ぐらいまででいい。できれば、人物編
   ぐらいまでやってもらいたい。内閣編は、高校生用。
佳代:どちらにしても、自分に合った利用法を考えてほしいですね。
藤原:そのとおりだ。これで、メールマガジンでの「大場佳代の楽しくヒス
   トリー」は終わるけど、ホームページでは生き続けるから、できるだ
   け読んでほしいね。
三重:そうですね。ついでに、すでに終了している「山形三重の地理はバッ
   チリ」もよろしくお願いします。
藤原:そうだね。「町田聖子のまかせて公民」もある。この3つを読むと、
   かなり勉強を進められる。
佳代:本当ですね。みなさん、これからもご利用、よろしくお願いします。
   そして、ご愛読ありがとうございました。マガジンは、終了しますが、
   これからも、ホームページで待っています!本当にありがとうござい
   ました!
三重:ありがとうございました!また会いましょう。さようなら。
佳代:さようなら!


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