1月の問題解答・解説


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◆ 解 答 < >内は、問題文の事件の起きた日を表しています。
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 1.ステッセル <1905年1月2日・旅順陥落>

 2.藤原公任(ふじわらのきんとう) <1026年1月4日・出家>

 3.李氏朝鮮(りしちょうせん) <1592年1月5日・文禄の役始まる>

 4.小渕恵三(おぶちけいぞう) <1989年1月8日・新元号発表>

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◆ 解 説 
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三重:新年最初の問題は、戦争の問題ですか。
藤原:うん、本当はもっと明るい問題にしたかったのだけど、今、世界は
   揺れているから、もう一度、歴史を振り替えてみる必要があると思
   ってね。
佳代:日露戦争の意味は、本当に深いと思います。今、私たちが日本語を
   しゃべっていられるのも、この戦争に勝利したからだと思っていま
   す。
藤原:そうだね。当時の日本人のがんばりが、ロシアの野望をくじいたわ
   けだ。絶体絶命のピンチをしのいだことが日本だけでなく、東アジ
   ア全体の歴史を大きく変えたといえる。
佳代:2番は、一転して、文化の問題ですね。
藤原:そう、三舟の才といわれた万能の知識人、藤原公任だね。
三重:先生、三舟の才って何ですか?
藤原:うん、わかりやすく言えば、和歌、漢詩、管弦に分かれて、舟で大
   会が開かれると考えてみよう。しかし、藤原公任は、どれも得意な
   ので、どの舟に乗るか迷った。
佳代:なるほど、何でもできるってつらいですね。
藤原:そう。結果的に和歌の舟に乗ったんだけど、漢詩の舟に乗ればよか
   ったともらしたと伝えられている。
三重:いいですね。何でもできる人は。
藤原:そうだね。そして、豊臣秀吉の朝鮮侵略の第1回目は、文禄の役。
   第2回目は、慶長の役。
佳代:どちらも、李氏朝鮮ですね。
藤原:うん。これも、日本が、南北朝を合一した1392年以来、ずっと李氏
   朝鮮だからわかりやすいだろう。
三重:そうですね。最後の問題は、最近ですね。
藤原:そうだね。当時官房長官の小淵さんが発表した。そして、後に首相
   になるけど、在任中、突然お亡くなりになった。
佳代:あれは本当にびっくりしました。
藤原:その後、日本は混乱が続いている。何とか、今年は、先が見える状
   態になってほしいものだね。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。


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◆ 解 答 < >内は、問題文の事件の起きた日を表しています。
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 1.別所長治(べっしょながはる) <1580年1月17日・三木城開城>

 2.大逆事件(たいぎゃくじけん) <1911年1月18日・判決下る>

 3.金地院崇伝(こんちいんすうでん) <1633年1月20日・没>

 4.行基(ぎょうき) <745年1月21日・大僧正に任命される>

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◆ 解 説 
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三重:1番は、佳代が得意な戦国時代の問題ね。
佳代:そうね。兵糧攻めで、三木城は、ものすごく悲惨だったみたいよ。
藤原:そうだね。秀吉は、補給路を完全に断って、飢えた城内の将兵は、
   人肉まで食らったという話もあるぐらいだ。
三重:え!人肉ですか!それは恐いです。
藤原:うん、人間、どんなに健康でも、食べ物がないとおしまいだという
   ことがよくわかるよね。結局、別所長治は、自分の命と引き換えに
   三木城を開城し、将兵の命を助けることを条件にして終止符を打っ
   たんだ。
三重:たいへんですねぇ。戦国時代って。
藤原:そうだね。2番は、大逆事件。事件がおこったのは、前年だけど、
   幸徳秋水は、社会主義に興味を持ち、さらに、無政府主義も唱えた
   人物だ。そして、この事件で、関係者が処刑されると、以後、社会
   主義は不振になる。
佳代:ある意味、思想の弾圧ということですか?
藤原:まあね。はっきりしたことはいえないけど。
三重:3番も、佳代が得意そうな問題ですね。
佳代:そうね。でも、この時代、南光坊天海と金地院崇伝の二人いるから
   ややこしいの。
藤原:どちらも、家康の政治顧問のような役割をした人たちだね。天海は、
   天台宗の僧。こちらの方が有名かもしれないけど、黒衣の宰相と言
   えば崇伝だね。
佳代:ハイ。そして、最後も、よくわからない坊さんの問題です。
藤原:うん、ここ数年、教科書などでは、かなり重視されるようになって
   きた人物だね。行基は、橋をかけるなど、公共事業のようなものを
   行って民衆に愛されたといわれる。でも、謎も多く、興味ある人物
   だね。
佳代:そうですね。いったい、何者?って感じです。
藤原:そうだね。機会があったら調べてみるといいよ。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。


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C

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◆ 解 答 < >内は、問題文の事件の起きた日を表しています。
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 1.豊臣秀長(とよとみひでなが) <1591年1月22日・没>

 2.林羅山(はやしらざん) <1657年1月23日・没>

 3.前島密(まえじまひそか) <1871年1月24日・郵便制度開始>

 4.菅原道真(すがわらのみちざね) <901年1月25日・左遷>

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◆ 解 説 
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三重:秀吉に弟がいたのですか?
佳代:わたしは、知っています。テレビでも見ました。
藤原:うん、知る人ぞ知る、大納言秀長だね。教科書などでは出てこない
   けど、秀吉が天下を取り、豊臣政権を安定させるのに大きく貢献し
   た人だ。晩年、秀吉が狂ってきたときに「大納言様が生きていれば」
   と思った人も多かったようだ。
三重:そうなんですか。名脇役ってところですね。
藤原:まったくだね。それから、江戸幕府初期から活躍した林羅山も忘れ
   てはならない人物だよね。
佳代:ハイ。家康の先生だった藤原惺窩(ふじわらせいか)の推薦もあって、
   家康に気に入られました。
藤原:そうだね。もともと儒学は、それほど発達していなかった日本だけ
   ど、江戸中期以降は、学問の中心になる。やはり、林羅山の登場が
   その後の社会自体に大きな影響を与えたといっても過言ではないだ
   ろう。
佳代:ハイ。それから、郵便制度といえば、前島密です。
三重:1871年といえば、本当に明治の初期ですね。
藤原:そうだね。イギリスで学んだ密は、まさに、郵便制度の父といえる
   ね。
三重:最後は簡単です。白紙に戻す遣唐使ですね。
藤原:そう。遣唐使の廃止が決まったのが、白紙 (894年)だけど、その道
   真は、左遷されることになる。
三重:左遷ですか?
藤原:そう。はっきりしたことはわかっていないのだけど、道真の存在を
   疎ましく思っていた左大臣藤原時平の讒言により失脚したという説
   が有力だね。道真は、大宰府に流された。
佳代:今でいう降格人事ですね。
藤原:そう。右大臣から大宰権帥(だざいごんのそち)への降格だ。道真に
   関しては、いろいろな話もあるけど、それはまた機会があったら話
   そう。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。


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