１９８１年９月２２日の解散からちょうど２０年のこの日、スペクトラムトリビュートライブが行われました。最近大物ミュージシャンのトリビュートライブが行われて「トリビュート｣と言う言葉をよく耳にするようになりましたがこの言葉の意味は主に「捧げるもの」ということらしい。この日は、まさにその言葉にふさわしい素晴らしいライブになりました｡
スペクトラムに憧れ影響を受けたミュージシャン達が中心になってこのライブの計画を立て始めたのが今年の２月｡そして色々な人達の協力によってこの記念すべき２００１年９月２２日を迎えたのです｡スペクトラムの曲をきちんとした形で聴けると言う事で私たちファンは本当に楽しみにしていたライブです。生のスペクトラムを体験した事の無かったファンにとっては、なおさらな事でしょう｡
スペクトラム＆新田一郎ファンのHPの未来来さんと当スペクトラムファンのHP「ACT-SHOW」もファンの立場からご協力させていただき当日は、開場の少し前に会場に行って入り口でチケットの受け付のお手伝いをさせていただきました。会場に着いた時ちょうどリハーサルの最中だったのですが、生のスペクトラムの曲がいきなり耳に飛び込んできて、懐かしいようななんともいえない気持ちが湧き上がってきました｡
19：00を少し回っていよいよライブの始まりです｡
照明が落ちシーンとなった会場内にドラの音が響く。その余韻がだんだん大きくなって・・・次の瞬間ホーンの甲高い音が鳴り響く。そうこれは「モーション」！はじめの１音を聴いただけでもうゾクッときてしまいます｡解散以来ずっとCDで聴いてきた曲がいま生の演奏となって甦っている。そう思うともう感激と共にこの後どんな曲が演奏されるのかワクワクしてくるのでした｡
途中、今日のメンバーの方が知っているドンペイさんや新田さんの楽しいエピソードなども飛び出しました。ドンペイさんの「お堀事件」や「お風呂事件」は有名だけど、まだまだありそうなので、また次の機会に聞きたいと思いました｡きっとドンペイさんクシャミしてましたね｡(笑)
今回は武道館のファイナルライブのサイズでの演奏との事で、MCや演奏の中にもマニアックなファンが聞いたらアッと思う所が再現されていました。ライブに行った人はいくつ気が付いたでしょうか？
2曲目は、「夜明け」。出だしのギターソロがたまらなくカッコ良くギター担当の勝守さんのテクニックが光っていました｡歌やコーラスのハモリも綺麗でした｡ALBAのCMでお馴染みのナガシメが見られなかったのは残念でしたが・・・(笑)
「SONG」は、しっとりとしたキーボード（関谷さん）の演奏から静かに歌が始まります。フリューゲルの音色もすごく綺麗でうっとりでした。 |
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会場は立見が出るほどの超満員でした
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「トマト・イッパツ」では、「♪ワッチコン・ワッチコン」のところの足を上げるステップをホーンの3人が再現。ステージが狭かったのでトロンボーン担当の村上さんが前の枠に足をぶつけてしまったらしく演奏後に笑いが起きていました。
ドンペイさんのパートを担当された寺嶋さんは、さすがドンペイさんを師匠と仰ぐだけあって素晴らしいホーンを聴かせてくれました。特にフリューゲルの音色には感動しました｡松木さんは新田さんのパートを吹きながら歌もうたって、普通なら酸欠で倒れるところです。「新田さんはこんな苦しいの良くやっていたな」なんて言ってましたが松木さんも良くあそこまで吹きながら歌ってくれたと思います｡新田さんのファルセットをがんばって再現してくれました。
「Rock’ｎ’Roll Circus」では、ファイナルライブのように「ヘイヘイヘイ」の掛け合いがあり、客席も大きな声で参加。これはホント気持ちが良かった！ドラムの黒田さんは、スペクトラムのコピーバンドをやられていただけあってタイミングもピッタリ。歯切れの良いドラムを聴かせてくれました｡
２部の１曲目が終わったところで西慎嗣さんからの声のメッセージが会場に流されました。「今でもスペクトラムを愛してくれて、トリビュートライブがあると言うことを聞き胸にジーンと来るものがあります｡できることならそちらに行ってライブに参加したい気分です。仕事の都合で行かれませんが、皆さん楽しんでください。」と言うあたたかい言葉を頂きました｡次にステージ上から松木さんがドンペイさんに電話｡生でコメントをもらったのですが、マイクで声を拾いきれず何を言っているのかほとんど聞えませんでした｡かすかに聞こえてくるドンペイさんの声に会場全員が耳を傾け３０秒くらいシーンとなっていました。電話を切った後、寺嶋さんがドンペイさんのまねで通訳してくれたのですがそれによると、「締切りに間に合わなくて行かれなくてごめんね。新田も心配していたけど、社長で忙しいので･･･」など言っていたようです。吉田さんからも、「楽器を持って行きたかったのですが仕事の都合でいかれなくて本当にスミマセン。」とメッセージがあったそうです。スペクトラムのメンバーの皆さんからの気持ちのこもったコメントがすごく嬉しくて感激しました｡
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ホーン隊三人とボーカルのお二人
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「Night Night
Knight」の出だしで、ギターの音（ハウリング）まで再現してくれたのには「マニアックだなぁ〜」とちょっと笑いが出たけど細かい所まで再現してくれるそのセンス、感動しました｡
ライブバージョンの「In The Space」の間奏ってメチャクチャカッコいいんですよね｡ホーンセクションとギター、ベースがスッテップ踏んで、楽器が回るんです｡この日もトランペットが回って会場は大喜び。歓声が上がってました｡次の機会にはギターとベースもぜひ回して欲しいです｡
２部の最後は「SUNRISE」。プロレスのスタンハンセンのテーマになった有名な曲です。間奏でパーカッション（石川さん）とドラム（黒田さん）のパワフルなソロが入りトロンボーンの低い音が印象的な部分に続きます。ここは吉田さんと新田さんがツインでトロンボーンを吹いていたのを思い出しました｡
「サ〜ンラ〜イズ」の部分では会場みんなが歌いだし最後には大合唱になり、みんなの気持ちがひとつになったようでとても感動的な場面でした｡もちろん私も手を振り上げて大声で歌ってました｡（＾＾；
演奏が終わって「アンコール！」の掛け声が掛かります｡
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アンコールの１曲目は「トマト・イッパツ」。ベース担当の斉藤さんのパンチの効いた前奏から始まり、再び「ワッチコン！、ワッチコン！・・・」で盛り上がります｡そしてもう１曲、松木さんの「どうもありがとう！そいじゃ、いくぜ！ACT-SHOW！」の声｡武道館ライブの岡本さんにそっくり！見事にあの時を再現していました。ボーカルの林田さん鈴木さんの歌もカッコよくって、やっぱりこの曲は盛り上がりますね｡演奏が終わってもなかなか拍手がなりやみませんでした｡私も、もっともっと聴きたくて拍手していました。この気持って･･･スペクトラムのライブを聴いた時と同じ、なんだか懐かしい気持でした｡
ライブ中は、曲を聴きながら笑ったり、じ〜んときたり・・・スペクトラムの事やいろんな事を思い出していました。他の皆さんも、多分いろんな思いでこのライブを聴かれていたのではないかと思います。私は、今回のライブでこんなにたくさんの人が今でもファンでいた事、ミュージシャンの方たちがトリビュートライブをやろうと立ち上がってくれた事、それに色々な人が協力してくださってライブが実現した事・・・そして、なんと言ってもこの時間をたくさんの人たちと共有できた事が嬉しくてたまりませんでした。スペクトラムのメンバーの方たちも今回のことで私たちファンのことを認識してくださったようですし･･･今回のライブはとても意義のあるものだったと思います｡
最後になりましたが、今回のライブを演奏してくださったバンドの皆さん、素晴らしい演奏と歌をありがとうございました。皆さんが楽しんで演奏していらっしゃるのは、聴いている私たちにも伝わってきました｡今スペクトラムをあれだけ再現できるのは皆さんしかいません！１回だけではもったいないのでまたやってください！
そして、今回のライブにご協力してくださったすべての皆様に、感謝いたします｡ ホントウニココロカラアリガトウ・・・
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