卒業式

                    3333キリ番ゲッター・波崎とんび様のリクエスト
          『卒業式当日の二人』


      手塚「越前」
    リョーマ「え……なんスか?」
      手塚「受け取ってくれ」
    リョーマ「……なんか、永遠の別れみたいじゃん」
      手塚「そうじゃない」
    リョーマ「………」
      手塚「お前が卒業する日に、返しに来い」
    リョーマ「それまで逢わないってこと?」
      手塚「違う」
    リョーマ「じゃあなに?」
      手塚「いつも、どんなときでも俺のことを忘れるな」
    リョーマ「ヤダ」
      手塚「………」
    リョーマ「忘れて欲しくなかったら、毎日逢いに来てよ」
      手塚「…無茶を言うな」
    リョーマ「………なんで…もっと早く生まれなかったのかな…オレ…」
      手塚「…きっと意味がある」
    リョーマ「え…?」
      手塚「俺が先に生まれたことも、お前と俺が出会ったことも、
         今ここにこうして二人でいることも、きっと意味がある」
    リョーマ「どんな…?」
      手塚「今は俺にもわからない。だがいつかわかる日が来る」
    リョーマ「よくわかんない………けどさ、」
      手塚「……?」
    リョーマ「アンタを倒すまで、オレはアンタから離れないから」
      手塚「…ならば、倒されるわけにはいかんな」
    リョーマ「ま、頑張ってよ、この先もずっと…」
      手塚「ああ」
    リョーマ「絶対にこれ、返すから…アンタも…いつもオレのこと考えてなよ」
      手塚「頼まれなくてもそうなると思うがな」
    リョーマ「絶対に…追いかけて行くから…」
      手塚「ああ」
    リョーマ「……あと……それからさ」
      手塚「…なんだ?」
    リョーマ「卒業、おめでとう」
      手塚「……ありがとう」