虹色にキラキラ光る不思議なボール. シャボン玉って言うんだ.
"ちょうだい! ちょうだい! シャボン玉 ちょうだい!"
この子は伸上って, 一生懸命シャボン玉を つかまえようと しています.
    
 気持のいい冷たい草に寝ころんで,
 少女はリスを呼び寄せようとして
 います.
 "この手の中に, いいものが ある
 のよ. ね, ここまでいらっしゃい.
 これ, 上げるわよ"
 
			少女たちとテディベア
	私は少女の絵をよく描きます. ポートレート的な少女より, 動いている
	瞬間を とらえたような絵が好きです. モデルに恵まれている環境も 画
	を描く機会を殖やしてくれていると思います.
	少女を描く合間には, テディベアもチョコチョコと描きました. これが
	まわりの人々や生徒さん達に好評だったので, だんだんにテディベアの
	絵も多くなりました. もともとテディベアも好きでしたから, 試行錯誤
	しながら描いているうちに面白くなり, 少女達の絵にもテディベア達が
	忍び込むようになったようです.
	少女達, そしてまだ少女にもならない女の子達も, ぬいぐるみは大好き
	ですから, 少女の絵にテディベアはすんなり入って来るのです. そして
	今では, ぬいぐるみ達も みんな 描いて!描いて!とせがんでいます.

	この素材には, どんなフレームにするかを考える楽しみもあります.
	シャボン玉に 複雑な絵は似合わないので, スポンジング しただけです.
	ビーズ遊びのフレームでは, ちょっとクラシックな感じものにしようと
	思いました. それで 初めに淡い褐色に塗り, 次に 暗褐色のシェードで
	模様を浮上らせています.

	表紙のフレームは白木のままでも似合っていましたので, いっそ, その
	ままにしておこうかとも思ったのですが, サイドローディングで木目を
	描いてみました. すると何だか白木のままよりも, もっと白木に見える
	ようになりました. 別荘の裏庭のようなこの絵には, よく似合うと思い
	ます. フレームの中で小さい お姉さんは かいがいしく働き, 幼い妹は
	お姉さんのあとを追いかけて チョコチョコ 歩き. そして妹の腕にぶら
	下げられたテディベアは とても情なさそうな顔をしています.
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