長野・群馬県境、湯ノ丸山2103m、黒斑岳 2405m 移動運用記
12(金)退社後、一路小県郡丸子町へ。
晴 立川から圏央道・関越道・信越道経由で3時間で到着。
13(土)強風。里は晴。山は厳寒期。たぶん−10℃くらい(体感温度)。地蔵峠で1℃。
寒い。霜が降りている中を、7時に丸子町出発。一時間後、湯ノ丸スキー場下
の地蔵峠着。誰もいないスキー場を、暑い暑いと登る。
鐘のある中間地点までは何とか順調。湯ノ丸の取っつきにかかった辺りから、
強風。気温もぐんぐん下がり、飛ばされそうになりながら、急坂を上る。
早くアイゼンをつければ良かったのだが、そのまま登ったので、雪に足を取ら
れて、結構きつい。最初のピークから、湯ノ丸本峰へは新雪。岩の間の空洞に
足を落とさないように、且つ、風を避けて無線を出来る場所を探しながら登る。
結局ちょっとした岩陰で風を避け(たつもり)ながら、アンテナを上げ、何と
か電波を出す。8分で電波を、と言う課題も、寒さで指がかじかん
でダメだった。
50,144合わせて、4局/1時間。CQに応答が無く、寒さと、雷雲(雷
の予報が出ていた)に負けて撤退。かなり降りた風の弱いところで食事。
そして、再度アンテナを設置しCQを出したが、成果は1。何と、三宅支庁御
蔵島でした。その後、応答がなかったので、執着心のないオペレータは、さっ
さと下山。
14(日)うって変わって、快晴。
7:30出発。チェリーラインをぐんぐん上る。車坂峠で車を降りて、いざ黒
斑へ。登りは表コースを。
茨城から来た団体のおばちゃんと一緒になり、漫才をしながら登る。そのおば
ちゃん、60歳くらいなのに、まるで街を歩くような足取りですたすたと。
そしてのたまわく、「私は降りるのが好きなの、みんなが、『登山家じゃなく、
下山家』だと」。笑ってしまいました。でもこれが後ほど好結果に。
残念ながら春霞で八ヶ岳は見えないが、眼下に千曲川沿いの広大な景色や、後
ろに水の塔・籠の塔・四阿・根子の山々、アサマ2000パークスキー場を見
ながらの尾根登り。そして、トーミの頭からは素晴らしい浅間の全容。これは
すごい。ディジカメではそれを撮りきれない。
黒斑山頂からちょっと離れたところで、アンテナ設営。50,144での運用。
50は、1/2λのGP。早速、本社常置場所運用のJI1YPDを捕まえるも、
交信不成立。MXX高橋さんとは交信成立。その後、山梨移動のJA1KHZ
が聞こえていたが、交信には至らず。その後、4局との交信成立。
144は、JR1MXX高橋さん新規特製の2エレHB9CV。こちらでも港区JI
1YPDを運用する熊谷さんを見つけて、りポートはFBな結果が。高橋さん、
有り難う。JL1OVB国原さんを含む6局との交信でこの日の移動運用はお
しまい。何しろ、この後東京まで帰らないといけないので。
さて、腹ごしらえ。あっ、カップラーメンを食べるお箸が…。そう、ここでさっきの漫才
が奏功。**さんが何とさっきのおばさんにお箸を物乞いに。そしたら、お箸の先に、
おつけもの、卵焼き、おみそ汁まで。大したものです。
情けは人のためならず、いや違った、芸は身をたすく。漫才と侮る無かれ。山高きが
故に貴からず、低いと言って『なめたらアカンぜょ』。なんのこっちゃの山行きでした。
写真はJJ3BHNさん 浅間山
![]() |
![]() |