しし座流星群 '98 |
1998年最大のピッグイベント、しし座流星群がやってきます。11月17日(火)〜18日(水)ごろがピークとなる予定です。この流星群は過去に何度も、驚異の天文現象の流星雨を降らせ、世界中の人々を驚かせました。今年は東アジアでの観測は条件がよく,適しているということが,多くの研究者によって発表されています。特に、日本付近での極大の可能性が高いと予想され、また、19日が新月ということで、月明かりのない星空での観測が期待でき、絶対に見逃すことのできない天文現象です。 ★しし座流星群の歴史 1883年11月13日未明、北アメリカ ★流星群とは 毎年決まった時期になると、流星(流れ星)がたくさん流れる現象を「流星群」と呼んでいます。流星のもととなる宇宙のちりの多くは、彗星から放出されたものです。彗星の正体は「汚れた雪だるま」にたとえられて、そのほとんどが水だということがわかっていますが、この雪だるまが太陽に近づいてくると、その熱でガスとともに大量のちりをその彗星の軌道上に残していきます。その軌道上を地球が通過すると、流星がたくさん見られる「流星群」になります。そして,非常にたくさんの流星が雨のように流れて見える現象を「流星雨」と呼びます。流星群の流星は、地球上に平行に降り注ぎますが、見かけ上は同一の点から流れるように見えます。この点のことを「放射点」といいます。 ★どのへんに見えるの しし座流星群が流星群が極大となるのは、11月18日の午前4時頃だと予想されています。そのとき、しし座は東の空にあり、北斗星のひしゃくの右手を探せば見つかります。しし座のあたりから放射状に星が流れるということです。星座板などがあれば、あらかじめ確認しておくといいかもしれません。 ★しし座流星群の母彗星 1997年3月にしし座流星群の母彗星テンぺル・タットル彗星の回帰が確認されています。今年の2月28日ごろには、近日点を通過しました。そして、流星のもととなる砂粒やちりも軌道上にまきちらしていると予想されます。これだけの条件が整っているのですが、果たして、流星雨が見られるでしょうか?当日の天候や地球の突入する角度が、彗星の軌道に対してどれくらいなのかなど、条件が整うための問題はたくさんあります。 |
残念ながら今回の獅子座流星群は、日本では流星雨といったような大規模なものとはなりませんでした。これは、予想されていたよりも、半日も早く極大となってしまったためで、その時刻に夜だったヨーロッパでは、1時間に最大で2000〜3000の流星が見られたということです。 みんな、どんな願い事をしたのでしょうか? 願い事、かなうといいですね。 |