無敵超人ザンボット3

 
  Introduction

1977/10〜1978/3放映。全23話
先祖のビアル星人が遺したロボット「ザンボット3」で、
地球人を抹殺しに来たガイゾックと戦う!・・・という、ごく普通のロボットアニメのようでいて
実はテーマが重く、見た人は一生忘れられなくなってしまう作品です(笑)。
サンライズ初代ロボットアニメで富野作品の割に、いまいち知名度が低い気がしますが(汗)
でも最近はゲームのおかげで多少有名になった・・・はず。
スーパーロボット大戦シリーズ出演は第四次、64(要GBリンクバトラー)、コンパクト、A、インパクト。
それ以外のゲームは「バトルロボット烈伝」
 
 

 
  Inpressions [Story] ※ネタバレ含

この「ザンボット3」は私を初めてロボットアニメファンにさせた罪な?作品です(笑)。出会ったのは再放送でした。第一印象は「うわーなんか古そうなアニメだなあ。あのロボットのカラーリングは一体・・・(汗)キャラもなんだか地味な感じ。あ、でもあの女の子(←恵子のこと)はカワイイ♪」・・・こんなです(笑)。当時それまであまりロボットアニメをちゃんと鑑賞したことがなく、富野喜幸とか安彦良和とか聞いてもピンとこなかった人間だったので(汗)。

それでも、飯時だったこともありなんとなく毎回見ていたらだんだん引き込まれていきました。な、なんで戦ってる主人公達を周りの人々は理解しないの?なんで石まで投げられちゃうの?今まで知らなかったけど、ロボットアニメってこういうものなのか!?・・・←※違います、ザンボットだけですここまでリアルなのは(笑)。

主人公の神勝平は12歳のやんちゃな少年。一緒に戦うのは、じいちゃん、ばあちゃん、父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃん、千代錦(犬)、そしてイトコや親戚達・・・家族(「神ファミリー」と呼ばれる)です。こんな設定だけを見るとなんだかほのぼのしたアニメみたいじゃーないですか。しかもキャラデザインも等身低めの可愛い感じだし。それなのに嗚呼、あんな悲劇的ストーリーが待ってるなんて夢にも思いませんよ普通。無理解な人々からは迫害されるし、友達は人間爆弾にされちゃうし、神ファミリーはほとんど死んじゃうし・・・子供が見てたらどうするんだー!!←当時実際見てたはず(汗)。えーと私の場合は既に高校生だったんですけど、それでも最終回のザンブルとザンベース特攻にはショックで箸が止まり(←飯時だったので)、食事がそれ以上喉を通らなくなりました(涙)。あと個人的に一番気になってしまったのは、勝平達パイロットの子供3人が、戦いに恐怖感を感じないよう睡眠学習でマインドコントロール?されていたという事実です(汗)。まあ睡眠学習の主な目的はメカの操縦法を覚えるためで、マインドコントロールのことはサラッとしか語られてないんだけど・・・でもそんなシステムを子供に使うなんてよく考えると凄いことですよ。ひょっとして一番残酷なのはガイゾックでも地球人でもなく、ビアル星人なんじゃ・・・(おいおい)

こうやって書いてみると思いっきり暗くて残酷な話みたいですが・・・(汗)それでも、一応ほのぼのとしたエピソードもありますよ〜。それに、辛いことも乗り越え家族一丸となって戦っていく姿には感激できます。家族だからこそ、絆も深いよなあ・・・(感涙)。ちなみにゲームだとさすがにあんなラストはないので安心です。「第四次スーパーロボット大戦」では(ルートによっては「人間爆弾の恐怖」が再現されるけど)、勝平も宇宙太も恵子も無事で、エンディングでは明るい未来が開けています(う、嬉しい)。
 
 

 
  Inpressions [Character]※ネタバレ含

神勝平
12歳、中学一年生。主人公が子供らしく元気で楽天的だったおかげで、物語があまり暗くならずに済んだ気がする。もちろん彼も悩んだり苦しんだりするが感情がストレートなので見てる方はあまりストレス溜まらない。ありがとう勝平(涙)。声は大山のぶ代さん。はまり役。。ドラしか知らない人に一度聞かせたい!

神江宇宙太
15歳、中学三年生。男二人(うち一人が主人公)&紅一点の三人組は、「主人公じゃないほうの男はあまり目立たない(←美形だった場合以外)」というのがパターンだと思うが、宇宙太はまさにそんな感じ(涙)。でもそこが愛しい(笑)。勝平とぶつかったり、戦いに非協力的な母をたしなめたり、張りきりすぎた弟達を心配したり、最後、恵子を特攻に巻き込んでしまうことを気にしたり・・・と、なんか人の心配ばかりで忙しく、自分の個性を出す暇がなかった(汗)。うーんオトナだね、宇宙太。

神北恵子
14歳、中学二年生。金髪のせいか、ひとりだけ何か他の作品から来たような感じもする美少女(笑)。しかし真面目でしっかりした恵子ちゃんは、いくら可愛いからって主人公をさしおいて目立つようなこともせず、中心エピソードもあったが全体的には脇役におさまっている。戦いが過酷なせいか「ちょっぴりお転婆」という設定もほんの少ししか垣間見れなかったし・・・。その適度な地味さもまた魅力(笑)。

神家(勝平の家族)
梅江(68歳)。元気で可愛いおばあちゃん。実は兵左衛門とは夫婦ではない←わかりづらいよ設定(汗)
源五郎(48歳)。強くて威厳もある今時珍しい父ちゃん。漢だ!
花江(35歳)。肝っ玉母さんのようでいて優しく細やかな面を持つ母ちゃん。なにげに若い!
一太郎(17歳)。まだ若いのに立場上しっかりしなければならない兄ちゃん。ブライトさんを思い出す(笑)

神江家(宇宙太の家族)
大太(46歳)。印象が弱いがやるときはやる父さん。なにげにカッコ良い(笑)。
すみ江(43歳)。戦いに非協力的な母さん。でも誰だっていきなりじゃ戸惑うよな普通(汗)。
和行(10歳)。幼いながらも頑張る弟。兄妹が個性的な名前の中、彼だけ一般的な名前なのは何故。
きいろ(8歳)。ちっちゃな妹。初めて聞いた時一瞬耳を疑ったが(汗)、可愛い名前かも。

神北家(恵子の家族)
兵左衛門(75歳)。神ファミリーの家長。なぜ神北姓?家族構成が今ひとつわからんー(汗)
久作(50歳)。恰幅の良いお父さん。豪快なようでいて結構普通。
由美子(45歳)。優しくも芯が強いお母さん。しっかり者の恵子は母親似?
公子(9歳)。地味めでおとなしい妹。見た目派手な姉に比べどうしても印象が薄い(涙)。

香月真吾
13歳、中学二年生。13に見えないよ〜(汗)苦労してるせいだろうか。妹が戦いに巻き込まれ主人公を責めるあたりはまるで「エヴァ」のトウジ(勿論こっちが先だけど)。神ファミリーを敵視していた香月くんが少しずつ理解していくところが物語の重要ポイント&感動ポイントっすね〜(感涙)。

アキ&ミチ
12歳、中学一年生。勝平ファンクラブ「ブスペア」←小学生のつけそーなあだ名(笑)。アキはロボットアニメ史上に残る衝撃的な死に方をしてしまう(涙)。あまり目立たなかったミチは最終回に真ヒロインの座に?(笑)