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QUITO (キト)ECUADOR 2011年5月11日〜16日
キトはエクアドルの首都。アンデス山脈の谷間にあり、標高2800mの南北に細長い大きな街で赤道が通っている。北の端から南端までバスで2時間弱かかるが、東西は歩けるくらいの距離。ちなみに、エクアドルの名前の由来はEcuador terrestre(赤道)からきているそうだ。
5月11日モハンダのLa Lunaを出て乗り合いトラックで、オタバロ市外を通るパンアメリカンハイウエイまで出る。 Katyに教えてもらったバス停で待っているとすぐにキト行きのバスが来た。2時間ほどで、キトに到着。 キト市街の道路はバス専用レーンがあって行き先によって、バスの色が違う。 エコビアバスという、2両連結のバス。 エコビアに乗って新市街に行き、何軒か見てまわってLORO VERDE(緑のオウム)というホテルに泊まる。ここのホテルで久しぶりに日本人と会う。
近くにおいしい中華屋があって、そこでもキトで暮らしているという日本人と出会う。 新市街は治安が良いほうだと言われていたが、このあたりは治安があまり良くないそうで、ホテルで会った日本人は、夜ホテルの前で強盗に追われている人を見かけたそうだ。そういえば、このあたりはちょっとささくれた感じがする。 ホテルの値段のこともあったので、翌日旧市街に近いのHostal Melanieに移る。
スリがたくさんいるらしい
エコビアバスは混んでなければ大丈夫だが、混んだら半端じゃないので、バックパックを持って混んだバスに乗るのは大変だ。
混んでいるのでバックパックを背負うわけには行かず、床に置いて両足の間に挟み、もうひとつのショルダーバッグを胸の前で抱え、たくさんいるらしいスリから守らなくてはいけない。 どこもつかむところがないほど混んでいるときは、とても緊張する。
企業の駐在員らしいここに住んでいる日本人から、エコビアにはスリが多いので乗らないほうが良いと言われた。1回も乗ったことがないらしい。 乗ったことないのにどうして分かるんだろう。どこの国でも、現地に住んでいる日本人からは交通機関や地域には気をつけるようにとよく言われた。日本人の情報網で実際被害の情報が流れているのだろう。 「幽霊の正体見たり 枯れ尾花」というように、過度に心配していたらテンション下がって楽しめない。ジレンマ・・ たぶん、エコビアに日本人で乗っているのは長期貧乏旅行者だけかもしれない。
実際被害に遭った
上でのんきに書いていたところが、実際に被害に遭うとは・・。 まあ、被害と言っても未遂だったけど、こういうことに遭うとその街がイヤになる。 たぶん、街の印象は「良かったこと」と「悪かったこと」とを天秤にかけて決まるものだ。 キトはどちらかというと、「悪かったこと」が強烈だったので印象がよくない。 被害は、旧市街(セントロ・ヒストリコ)で遭遇した「ウンコかけられ事件」。
キトの旧市街のメイン道路から一本はずれた道を相棒と歩いていると、いきなりぼくの首に液体がかかったので、触ってみると黄色い液体が指につき、なんだかとても臭い。 一瞬何だか分からずボーっとして何か付いてるか?と相棒に聞くと、驚いた様子で「背中一面に黄色い液体が付いている!!」と。 相棒の背中も見ると、とばっちりで同じ液体が付いている。 そのうち、前を歩いていた男がティッシュを持ってきて拭いてくれようとして、「ここでは無理なので、近くのレストランに行こう」という。 ぼくは以前、こういう同じ経験をスペインのバルセロナでして、カードのスキミングに遭ったことがあるのだ。 それとあまりにも同じ手口なのを思い出し、咄嗟にその男に向こうに行け!と怒鳴って追いやった。 手持ちのトイレットペーパーで拭き取ろうとするが、ズボンまで付いていて間に合わない。おまけに不快な臭いがするので、たまらない。 相棒は、目の前の建物の2階の窓がちょうど開いていたので、上から降ってきたと思いそのビルの押しボタンを押したら、バルコニーから兄ちゃんが顔を出した。「お前がやったんだろう」と怒鳴るも、彼は「知らない」と言い張る。 冷静になって考えてみると、まあ、そうだろう。犯人はそんなところでゆっくりしている分けはない。 後でそのときの周りの状況を思い浮かべると、かけられる寸前後ろを歩いている男が、何かを避ける奇妙な行動をしたのを思い出した。たぶん、その男とティッシュ男はグルなんだろう。 ほんとは、おいしいと言われているアイスクリーム屋に行くつもりだったところだったのだが、宿に帰ることにした。旧市街には、観光ポリスがいるはずなんだけど、帰る途中で被害を訴えるつもりで探すがいない。必要なときにいないなんて!!やはり旧市街は気をつけなければいけない。
宿に帰って、オーナーのおっちゃんに事件を説明して、湯量が多く出る部屋のシャワーを使わせてもらう。3階の部屋のシャワーは、湯がすぐに水になるので、寒いキトでは耐えられない。 ここの宿は家族経営で、家族が使うキッチンも貸してくれて親切だった。 キッチンと言っても建物の外にあって、屋根がトタンになっている。家族が使った食器や鍋、残飯がそのままほったらかしになっていて、使うたびに洗っていた。 大家族の上、日本のように水も豊富じゃないので、仕方ないのかもしれない。これまで、すでに7ヶ月以上旅してきたので、こういう光景にすっかり慣れてしまった。 ここのオーナーのおっちゃんは気がつく人で、外出中にとんでもない大雨が降り出して、干していた洗濯物は濡れてるだろうなあと諦めていたが、何とおっちゃんが雨のかからないところに移してくれていた。
まあ、キトでは事件に遭遇したりしてあまり良い感じがしなかったが、旧市街は世界遺産に登録されていてさすがに美しい。特に、夕方高台に上がると明かりで下の市街地から南の市街地まで、そしてずーっと山の上まで家々が続いているのが分かる。でもあまり遅くなると危険。
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